ときには職員のお弁当のことなど

お弁当箱をあけたとたん渡部さんがのけぞりました。

「うわーなんだこりゃ!」

「しけー」

「こりゃひでーなー」

「母ちゃん(渡部さんの奥さんのことです)今朝は機嫌よかったけどなー」

のぞいてみるとたしかに脱力してしまうお弁当です。チクワ3本と冷凍コロッケとブロッコリー。ご飯のうえにコンブがいいかげんにちらかしてあります。ひとつひとつはあたりまえのおかずなのに、全体としてはどうしても「どうでもよい」かんじがにじみでています。

そのうえ乱暴にあつかわれたために、ヘリにすきまができてしまったかわいそうな渡部さんのお弁当(これは奥さんのせいではありません)。

ここだけのはなしだけど、残酷なほど、お弁当箱にうつされたひとむかしまえのネコごはん(にゃんこメシともいう)にそっくりです。

でも、なんだかんだいいながらも渡部さんは犬のコロちゃんみたいに1分30秒ほどできれいにたべおえていました。

がんばれ!渡部たけし。